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【珍ヌマエビギャラリー】

シオグサについて

和名 シオグサ属の1種
分類 シオグサ科;シオグサ目 (緑藻類)
学名 Cladogonium ogishimae Hirose et Akiyama
カテゴリー 希少種
特性 形態の特徴: 淡水産。淡水エビに寄生する高さ1〜2cmの糸状体。糸状体は密に分枝する円柱形の細胞(径16〜35μm、長さ40〜180μm)からなる。細胞は葉緑体を欠く。仮根細胞は糸状に分枝しエビの筋肉組織中に広がる。遊走子嚢は葉緑素を含み長楕円形(長さ440〜790μm、径130〜210μm)で、糸状体の頂端に形成される。

分布域(県外): 関東 (埼玉県)、四国 (愛媛県) 及び種子島 (鹿児島県) に産する。

県内の分布: 沖縄島の川で1度だけ採集された。

生育環境: 河川の淡水エビに寄生。

生息状況: 現状不詳

学術的価値: 直立する糸状体は葉緑体を欠き、遊走子のうは葉緑素をもつことから、菌類と藻類の中間的な形質をもつ等、本種は特異な形質を持つ。

減少の要因: 砂防ダムやダム堤の遡上妨害による淡水エビの減少が危惧される。

文献: Hirose, H. and Akiyama, M., 1971. A colorless filamentous chlorophy ceous alga, Cladogoniumogishimae gen. et sp. nov., parasitic on fresh-water shrimps. Bot. Mag. Tokyo, 84:137-140.
廣瀬弘幸・山岸高旺 編, 1977. 日本淡水藻類図鑑, 内田鶴圃新社.