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【そのほかの魚】

ガラ(コイの仲間)

水槽のガラス面や水草の葉に着いたコケを食べてくれる魚に、サイアミーズ・フライングフォックスという魚がいます。また、これとは別にフライングフォックスという魚がいるようです。さらに、サイアミーズ・フライングフォックスの偽者として、ガラという魚がいます。一体、どれがどう違うのでしょうか?見分ける方法は何なのでしょうか?

フライングフォックス

フライングフォックス

偽者としてのガラは、コケを食べない。網ですくった時に動きが速くすくいづらい。また、背びれと尾びれがやや黒い(サイアミーズは無色透明)という特徴があります。

しかしながらガラという魚は、トルコの中央部に位置するカンガルという町に近い温泉、バルクル・カプルジャ(BALIKLI KAPLICA:魚の温泉という意味)に棲んでいる魚だという話。こいつの学名は「Garra rufa」

ガラ01

ガラ

皮膚病で悩んでいる人々がこの温泉に訪れ、この魚に皮膚の表面をなめとってもらって代謝を早めて皮膚の治療を行っています。水温は30度ちょっとで、期間は3週間、1日3回この温泉に入る。これを数回繰り返すことで良くなっていくそうです。

温泉には横穴が空いており、実はこの穴は、この温泉のすぐ横を流れる渓流につながっており、このガラは、もともとこの川に棲んでいる魚です。もともと、この川の岩や石に生える原始的な植物を食べている魚だと考えられています。その中で、温泉の高温に適応できるものが現れ、この温泉で、人の皮膚を食するようになったと考えられています。

僕は、誰かがサイアミーズ・フライングフォックスの偽者をガラと呼び始めたのがきっかけで、サイアミーズ・フライングフォックスの偽者という魚はガラだというのが広まっているのではないかと思っています。

ガラについての詳しい話。ガラは、主に東南アジア周辺にいるガラ属つまり、ガラの仲間という分類になるそうです。その一種の学名は「Garra taeniata」で、タイにいて全長20cmくらい。まんざら、サイアミーズの偽者という話もウソではなくなってきました。さらに詳しく知りたいという方は、この学名で調べてみてください。海外のサイトでも、苔取り魚は本物か、偽者かで見分けることが大事だということで、調べた方がいらっしゃるようです。